やってみたい!という想いが第1歩 まち×人×演劇が生む奇跡を信じて
のこされ劇場≡主宰・枝光本町商店街アイアンシアター芸術監督
市原 幹也(いちはらみきや)
プロフィール
1978年生まれ、33歳。 山口県出身。「のこされ劇場≡」主宰、枝光本町商店街アイアンシアター芸術監督。北九州市立大学在学中より演劇活動を開始。 北九州芸術劇場にて数々の作品の演出やワークショップ講師などを務める。 今年、日韓共同プロジェクトを始動。10月から始まる「えだみつ演劇フェスティバル2011」に参加予定。
2009年、鉄のまち・枝光本町商店街に誕生した、その名も「アイアンシアター」。
「とにかく、まちの人があったかくて」と市原さんは嬉しそうに笑う。
芸術監督として、“よそからやってきた”時、まず初めにしたことは演劇のPRではなく、朝の挨拶とゴミ拾い。 商店街に残る人と人との交流が、アイアンシアターをすぐにまちの一員にした。
八百屋さんや魚屋さんと同じように、誰でも気軽に立ち寄ることができる
「演劇屋さん」なのだ。
2003年に旗揚げした「のこされ劇場≡」の主宰でもある市原さんが、演劇と出会ったのは大学生の時。
1年間ひきこもりの生活を送り、自分の存在意義を求めていた。 色々なことが知りたくて、本や映像をかたっぱしから見る中で、惹き込まれたのが戯曲。想像力をかきたてられ、 実際に見てみたい、やってみたい!と思った。
その想いが、 一歩外へ飛び出すきっかけと勇気をくれた。 表現すること、見て喜んでもらうことで、世界がつながった。
商店街全部を舞台にしたり、ホテル全体を使った体験型アトラクションなど、ユニークな作品にも挑戦。
まちからパワーをもらい、人どうしをつなげることが演劇の1つの使命だと感じている。 「演劇を通じて、一人でも多くの人が笑顔になるきっかけになれば」。
1つ1つの小さな奇跡を信じて、自分たちのしていることがどんな形でどこまで伝わっていくのか。
枝光に咲いた珍しい花の実が人を介して広がり、あちこちにまた花を咲かせていく。
a「のこされ劇場≡」俳優 沖田みやこさんから見た市原さん
「のこされ劇場≡」の旗揚げメンバーなので、長い付き合いですが、鬼の演出家です(笑)。演劇というものを「挑発」し続け、核心へ近付くための活動を飽き足らずにやっています。
b「のこされ劇場≡」俳優 今村貴子さんから見た市原さん
子どものような人で、発想が柔軟。あそび心ときっちりした大人の部分があります。演劇の人、近所の人、子どもたち、色々な人が集まるアイアンシアターは奇跡の場所です!
「のこされ劇場≡」公演チケットプレゼント!
I’m press読者限定で、「のこされ劇場≡」公演チケットを抽選で合計ペア5組(10名様)にプレゼントいたします!
ご応募はこちら
[公演]
まちを歩きながら観る演劇「枝光本町商店街」(えだみつ演劇フェスティバル2011参加作品)
■11月12日(土)10時〜/ペア3組(6名) ■11月19日(土)10時〜/ペア2組(4名)
公演の詳細はこちら
http://otegarugekijou.org/irontheater/edafes2011/nokogeki.html