ストリートダンスという部活動を通じて、 生徒たちの心を育てる
北九州市立高校教師・ダンス部「N9SD CREW」顧問
緒方 浩(おがたひろし)
プロフィール
1973年生まれ、38歳。 1997年、戸畑商業高校(現北九州市立高校)でストリートダンス部「N9SD CREW」(North Nine States Dance Crew)を創部。 同好会から2年で部に昇格させ、創部5年目にして「全米ダンスドリルチーム国際大会」で初優勝、2009年に2度目の優勝を飾った。 北九州市長杯ストリートダンスバトルをはじめ、全国でのダンス大会の運営や指導者の普及活動にも携わる。
高校生の世界的なダンス大会「全米ダンスドリルチーム国際大会」で、2度の優勝に輝いた北九州市立高校のストリートダンス部「N9SD CREW」。
創設は、部活動としてはまだ珍しかった13年前。 当時はストリートダンスに対するイメージがあまり良くなく、 学校からはなかなか理解を得られなかった。
「表現の手法が違うだけで、他のダンスと同じなのに」という悔しさをバネに、部活以外の指導も徹底することで、少しずつ乗り越えてきた。
小学生の頃は、よくマイケルジャクソンのマネをしていたという。 高校1年生の時、ボビーブラウンのダンスを見て「自分もこんなのがしたかった!」と衝撃を受けた。それからはダンス漬けの日々。
修業のためニューヨークにも飛んだ。
しかし、ダンスの道に進みたいと強く想う一方で、厳しい現実にも直面。自分の方向性を模索していた時、目にしたのが教員採用試験。
負けず嫌いの性格も手伝って、猛勉強の末、見事に合格を果たした。
大変なことも、生徒がついて来てくれるから頑張れる。
ダンスを通じて伝えるのは、何にでも本気で取り組む姿勢や夢に向かって努力することの大切さ。今や高校のダンス部は全国で1,200校近くにのぼる。
今年、先生たちの手で、念願だった選手権大会を実現した。
2006年に始まった「北九州市長杯ストリートダンスバトル」に毎年携わり、指導者の育成にも力を注ぐ。教え子たちがダンス指導のできる教員となって戻ってくることが夢だ。
a 高校3年生 女子部長 上村奈央さんから見た緒方先生
間違ったことはハッキリ、頑張った時は褒めてくれます。 私たちの心の状態をよく知って下さっていると思います。 いい仲間もできました。卒業してもダンスは続けたいです。
b 高校3年生 男子部長 本田一馬さんから見た緒方先生
ダンスが上手くて、厳しくて優しい、大好きな先生です。 ダンスの練習はつらいけど楽しいし、新しい技ができるようになるのが嬉しい。 もっともっと上手くなりたいです!
10/9(日)
今年で6回目となり、市長杯争奪という、全国的にも珍しく貴重なダンスバトル。8月から予選が行われ、いよいよ決勝大会! COLET/I’m前で繰り広げられる若い力の熱き戦い。頂点に立つのはどのチームだ?!